求人ボックスの有料掲載を利用する前には、クリック単価の決め方や目安を理解しておくことが大切です。しかし、クリック単価や課金方法がわからず、有料掲載の利用を決めかねている方も多いのではないでしょうか。採用を計画的に効率よく進めるために、応募単価や採用単価についても合わせて理解しておきましょう。
本記事では、求人ボックスのクリック単価の概要と、 応募者数を増やし採用単価を抑えるコツを解説します。
目次
求人ボックスのクリック単価とは?
まずは、求人ボックスのクリック単価と目安金額について解説します。どのくらいの予算確保が必要か事前に把握する材料として、ご参考ください。
求人ボックスのクリック単価
求人ボックスのクリック単価は、手動設定の場合は25~1,000円の間で設定することができます。クリック単価を高く設定するほど、検索結果において上位表示されやすくなる仕組みです。表示される順番は、金額だけでなく求人内容など独自のアルゴリズムによって決められますが、クリック単価を高く設定すれば露出を上げることができます。
このクリック単価は、自社求人情報がクリックされる度に課金されるシステムです。閲覧された分だけ課金が発生するため、求人費用を抑えながら効果的に費やすことができます。
ちなみにクリック単価の運用に不安がある場合は、自動での設定も可能です。入札単価の上限を「300円/500円/700円/1,000円」から選択すれば、指定した範囲内で自動調整されます。クリック単価の設定方法によっても効果は変わるため、試しながら自社に合ったものを選定するよう心がけましょう。
求人ボックスのクリック単価の目安
求人ボックスのクリック単価は、職種・募集エリア・競合数・時期などによって変動します。
たとえば都心部の飲食関連職種や医療系職種など採用難易度が高い職種は、クリック単価が高額になりやすいことが一般的です。仮にクリック単価を300円で設定した場合は、100回クリックで30,000円程度の予算が必要になります。
競合の募集状況などによって常にクリック単価は変動するため、職種や募集エリアごとにデータを取っておくと便利です。自社のオリジナルデータをもとに目安を決めておけば、無駄なく効率のよい運用ができるでしょう。一方で自社に目安となるデータがない場合は、予算の上限を定めて自動設定を行い求人のクリック単価を把握することからスタートすることをおすすめします。
有料掲載前に知っておきたいクリック単価以外の指標
有料掲載を利用して効果的な採用活用を行うために、クリック単価以外に理解しておくべき指標があります。ここからは、採用に役立つ指標を2つ解説します。
応募単価
応募単価とは、1件の応募を得るのに費やした費用を表す指標です。応募単価は下記の計算式で算出できます。
応募単価=求人にかかる費用の総額÷ 応募数
採用活動全体の費用を抑えるためには、応募単価をできるだけ低くすることが非常に大切です。応募単価を抑えるためには、クリック単価などを含む求人にかかるコストをできるだけ抑え、応募数を高めることを意識しましょう。
採用単価
採用単価とは、1名の人材を採用するまでに費やした費用を表す指標です。採用単価は下記の計算式で算出できます。
採用単価=採用コストの総額 ÷ 採用人数
この採用単価をどれだけ低く抑えられたかということも、採用活動成功の判断軸となるポイントです。採用単価が高いようであれば、求人情報や条件の修正や、採用手法の変更を検討する必要があるでしょう。
採用単価の一般的な目安
厚生労働省の調査によると、インターネット求人情報サイトを利用した採用単価に絞った場合、1件あたりの平均採用コスト(採用単価平均)は、
- 正社員=28.5万円
- 非正社員=10.8万円
となっています。職種も考慮されておらず複数の求人サイトを利用している場合など条件はさまざまですが、採用単価の目安として参考にできる数値です。
採用単価を抑えるためには、応募者の不採用率を減らし、採用確率を高めるための工夫が必要になります。以降の章で採用確率を高めるためのコツを解説しますので、打ち手のひとつとしてぜひご参考にしてください。
参考:厚生労働省|採用における人材サービスの利用に関するアンケート調査
求人ボックス有料掲載の応募数を増やすコツ
ではここからは、求人ボックスの有料掲載を利用した際に使える、応募数を増やすためのコツを解説します。
採用ターゲットに向けた求人作成
求人掲載を行う前に採用ターゲットを明確にし、求める人材に刺さる求人原稿を作成することが応募数を増やすコツです。必要なポジションや役割にはどのような人材が必要か、スキルや能力はもちろんパーソナリティーまでを具体的にイメージし、採用ターゲットのペルソナを設定します。ペルソナの価値観を踏まえた求人作成ができれば、採用効率も各段に向上するでしょう。
求人作成の際には求職者の立場に立ち、原稿内で不安や疑問を解消する必要があります。作成後は複数人でチェックし、事実に沿った内容であるかを客観的に確認のうえ、掲載の作業を進めましょう。
採用ペルソナについてはこちらのコラをご参考にしてください。
人気のキーワードを求人に盛り込む
求人ボックスの有料掲載で応募数を集めるためには、求職者に人気のキーワードを求人内に盛り込むことも良策です。キーワード選定の際には、採用ターゲットの価値観を踏まえたうえで、「年齢不問」や「フルリモート勤務」など検索されやすいキーワードを選びます。
ターゲットが求めるキーワードが原稿内に入っていれば、フリーワード検索などで絞り込まれ、自社求人が発見されやすくなります。発見性が高まれば必然的に閲覧数が増え、応募数を増やすことが可能です。
求人サイトで検索されやすい人気キーワードはこちらのコラムをご参考にしてください。
注力キーワードの設定
求人ボックスの有料掲載では、応募単価・採用単価を抑えることができる、注力キーワードの配信設定を行うことができます。あらかじめ設定したキーワードがユーザーの検索キーワードに一致した場合に入札単価を高め、露出を高められる機能です。
たとえば、設定ワードを「看護師」とした場合に、「准看護師」で検索されても入札単価は変更されませんが、「看護師 アルバイト」などと検索された場合は、入札単価が変更されます。看護師として働きたい方をターゲットにしているため、ターゲット外の閲覧を防ぎ、クリック単価を抑えられるのも設定のメリットです。マッチ度の高い求職者から閲覧してもらいやすくなるため、結果的に採用単価も抑えることができます。
除外キーワード設定
除外キーワード設定とは、応募や採用の確率が低い閲覧で、予算を無駄に消化しないための機能です。除外キーワードをあらかじめ設定しておけば、該当のキーワードをユーザーが検索した場合は求人情報が表示されません。ターゲットにより近い応募を取り込むことができるため、採用単価を抑えることができるでしょう。
たとえば、看護師の経験者が採用ターゲットの場合は、「未経験」を除外キーワードに設定しておけば、「看護師 未経験」とフリーワード検索した時には自社求人情報を表示しないようにすることができます。マッチしにくい求職者の閲覧を除外することで、効率的に予算を活用することが可能です。
求人ボックス有料掲載の採用単価を抑えるコツ
最後に、求人ボックス有料掲載利用時に使える、採用単価を抑えるコツを解説します。
効果測定と改善の徹底
求人ボックス有料掲載時に限りませんが、求人の定期的な効果測定と求人内容の改善は、採用単価を抑えるうえでもっと最も基本的なコツです。求人ボックスの場合はレポート機能を参考にデータ分析できるため、閲覧数や応募率などをもとにリアルタイムで課題を抽出することができます。
現在の課題に応じて求人原稿や予算設定の見直しを行うことで、早期に応募数の改善を図ることが可能です。効果のない求人を掲載し続けることが、もっと最も費用対効果を悪くする原因となります。1週間ごとなど効果測定の期日を定期で設定し、できるだけ早期に見直しを実施することが非常に大切です。
クリック課金を手動設定にする
求人ボックスの有料掲載は、クリック単価を「手動」か「自動」で設定することができますが、「手動」設定にすることで採用単価を抑えることができます。リアルタイムに変動する求人の状況や募集内容によって、細かく設定変更できるため効率よく運用することが可能です。
一方でクリック単価を手動設定にする場合は、ある程度の経験やクリック単価の相場感が必要になる部分があります。クリック単価を適正に設定できないと応募を取り込めず、機会損失を重ねることも少なくありません。初めは自動設定で運用し、自社求人のクリック単価を把握しておきたいところです。長期的な採用計画を視野に入れ、運用経験を積むことをおすすめします。
求人ボックスの代理店に依頼する
求人ボックス有料掲載利用時に採用単価を抑える方法としては、求人ボックスの代理店に依頼することも非常に有効です。求人内容の最適化や入札単価の調整、広告効果の分析など代理店ならではの専門知識を活用して、採用単価を削減することができます。
大新社は2025年8月から、求人ボックスの代理店となりました。そのため、弊社が提供する採用管理システム(ATS)アットカンパニーにおいて、求人ボックス広告強化オプションなど、有料掲載も利用できるようになりました。採用単価を抑えるうえでも、より効果的なサポートを実現します。
また、アットカンパニーは、システム内で作成した求人情報を求人ボックスに掲載できるほか、求人ボックス以外にも、IndeedやGoogleしごと検索、スタンバイなど複数の提携求人サイトへの自動転載が可能です。自社に運用の経験や求人作成のリソースが不足している場合は、求人掲載から運用までをまるっと任せることもできます。採用管理システム(ATS)を活用して求人をより効率よく行うことで、手軽に採用単価を抑えることができるでしょう。
アットカンパニーのサービス内容については、下記ボタンより資料をご覧ください。
まとめ:求人ボックスのクリック単価を理解し、応募数を増やす運用を
求人ボックス有料掲載の利用前には、クリック単価・応募単価・採用単価の概念を理解したうえで、改善を繰り返しながら運用することが大切です。本記事でご紹介した応募数を増やす採用単価を抑えるコツを参考に、自社に合った運用体制とノウハウを確立されることをおすすめします。
また、本記事内でご紹介した採用管理システム(ATS)アットカンパニーをご利用の際は、求人の経験を豊富にもつ専任の担当者によるサポートを受けることも可能です。初めての求人など、社内に求人や採用の知見が無い場合も、担当者のサポートをもとに効果的な求人掲載を実施することができます。まずはお気軽に、下記より資料をダウンロードください。







