求人ボックスを利用する場合は、自社運用か代理店運用かを選択できますが、どちらがよいのかよくわからない方も多いのではないでしょうか。費用面や社内リソースを考慮して最適な方法を選択するのが一般的ですが、まずはそれぞれの特徴を理解することが大切です。
そこで今回は、求人ボックスの自社運用・代理店運用それぞれのメリット・デメリットや、最適な運用方法の選び方を解説します。
目次
求人ボックスとは?
求人ボックスは、認知度の非常に高い求人検索サービスです。まずは求人ボックスの概要や利用料金などについて、詳しく解説します。
求人ボックスの概要
求人ボックスは2015年から提供を開始した求人情報の一括検索サービスです。TVやネットなどの幅広い広告戦略を軸に、年々求人数・ユーザー数ともに伸ばし続け、現在では非常に認知度の高いサービスにまで拡大しました。2025年6月現在の月間利用者数は1,137万人と、国内トップクラスを誇っているサービスです。
求人ボックスについてはこちらのコラムもご参考にしてください。

求人ボックスの料金システム
求人ボックスの大きな特徴は、企業が求人掲載を基本無料で行うことができる点にあります。求人ボックスへ掲載する方法は、自社求人を直接投稿する方法や、自社採用ぺージの求人情報をクローリング掲載(自動転載)によって転載する方法などがあります。事前に求人を作成したり、転載のための準備を行ったりする必要はありますが、多くのユーザーに費用をかけずに自社求人を届けることができるのは、企業にとっては非常に大きなメリットでしょう。
求人ボックスのクローリングについては、こちらのコラムをご参考にしてください。

また、無料で応募が集まらない場合や、採用を急いでいる場合などは、露出を高められる有料オプションの利用も可能です。有料掲載は「クリック課金」方式が採用されているため、費用はクリックされた分だけ課金されます。状況に応じて掲載順位を上げられるなど、方針や予算に合わせた運用ができる点も、人気が高い理由のひとつでしょう。
自社または代理店、選べる運用方法
求人ボックスを利用する場合は、自社運用か代理店運用かを選択することができます。自社運用の場合は、採用ターゲットの策定、計画、求人作成・掲載〜応募者対応、応募者管理のすべてを自社で行う必要があります。一方でこれらの採用業務の一部、またはすべてを依頼する方法が代理店運用です。代理店運用の場合は別途費用が必要になりますが、自社運用にはないメリットもあります。それぞれの特徴をまず理解し、そのうえで自社に合った方法で運用することが良策です。
自社運用するメリット・デメリット
まずは求人ボックスを自社運用する場合の、メリットとデメリットを解説します。
自社運用するメリット
求人ボックスを自社運用することの代表的なメリットは、以下の3点です。
コストを抑えて求人活動ができる
求人ボックスは、掲載自体には費用が一切かからないため、自社運用する場合は無料で求人活動を行うことが可能です。また、有料オプションを利用する場合も、自社運用ならコストを抑えて運用することができます。
社内にノウハウが蓄積できる
自社運用をする場合は、採用に関する独自のノウハウを社内に蓄積できるメリットがあります。求人の作成方法や応募者対応の方法など、改善や管理に手間がかかりますが、時間をかけてオリジナルの採用手法を確立することが可能です。
すぐに運用を始められる
自社運用で行う場合は、WEBからすぐに求人ボックスの運用を開始することができます。求人の作成や修正を行う社内担当者を決めておけば、リアルタイムで対応できるため、レスポンスのよい運用ができることもメリットのひとつです。
自社運用するデメリット
求人ボックスを自社運用することの代表的なデメリットは、以下の3点です。
リソースが必要になる
自社運用のネックになるのが、継続したリソースが必要になることです。求人ボックスを利用する際には、求人作成はもちろん、分析や修正〜応募者対応などを行う担当を配置する必要があります。
運用方法に迷う場合がある
自社運用の場合はサポートやアドバイスを受けることができないため、運用上の問題はすべて自社で解決する必要があります。システムの操作方法や効果的な運用方法を知りたい場合などには、とくにデメリットに感じることがあるでしょう。
期待した効果を得られないことも
採用の経験やノウハウをもった人材が社内にいない場合は、期待した応募効果を得られないことも少なくありません。採用の知見をもった担当者がいないのであれば、採用までに試行錯誤や時間が必要になることがほとんどです。効果が得られない場合があるということも、理解しておく必要があります。
代理店に依頼するメリット・デメリット
では、求人ボックスの運用を代理店に依頼する場合の、メリットとデメリットを解説します。
代理店に依頼するメリット
求人ボックスの運用を代理店に依頼する場合のメリットは、以下の3点です。
運用の負担がかからない
求人ボックスの運用を代理店に依頼すれば、一部または運用のすべてを任せることができます。採用にかかるリソースをほかの業務に当てられれば、それだけで生産性の向上が期待できます。自社のリソースを使わず採用活動の負担を軽減できることは、代理店運用の大きなメリットです。
サポートを受けられる
運用を任せる代理店ごとに内容は異なりますが、求人に関するサポートを受けることが可能です。求人ボックスの求人作成や掲載時に、都度操作方法などを調べるのは手間がかかるもの。困ったときに相談する相手がいることは、非常に心強いでしょう。
応募効果が得やすい
代理店によっては求人の知見をもった担当者が在籍しているため、応募効果を得やすいことも大きなメリットです。効果的な求人の作成や効率の良い運用方法は、将来的に内製化する場合の参考にすることもできます。採用のプロによって早く応募が集まれば、結果的に代理店運用にした方が費用を抑えられる場合もあります。
代理店に依頼するデメリット
求人ボックスの運用を代理店に依頼する場合のデメリットは、以下の3点です。
費用が必要になる
運用を代理店に任せる場合は、依頼範囲に応じて費用が必要になります。求人ボックスは基本無料で使える求人サービスであるため、依頼のメリットを感じられなければ、支払いが負担と感じることもあるでしょう。
代理店との連携が必要になる
代理店運用の場合は、運用や修正が必要な際に都度連携が必要になることも、デメリットのひとつです。自社運用ではリアルタイムに対応できる部分も、連携することでタイムラグが発生してしまう可能性があります。連携方法などを事前に打合せをしておき、やりとりを円滑にする工夫をすることが大切です。
自社に合った代理店選びが必要
自社との相性がよいパートナーを選ぶことが、代理店運用のカギとなります。専門的な人材の配置や、自社に合ったプランがあるかなども考慮したうえで、信頼できる代理店を選択することが重要です。できれば気になる代理店を数社ピックアップし、事前に打ち合わせの時間を設け、質問や相談などしっかり話を聞いてもらえるかを含め、その対応や雰囲気でどこの代理店に依頼するか検討することをおすすめします。
求人ボックスの運用を代理店に任せたいケース
最後に、運用方法の選択時に参考にできるよう、求人ボックス運用を代理店に任せた方がよいケースをご紹介します。
自社に求人の知見が無い
自社に求人の経験や知見のある人材がいない場合は、代理店への依頼がおすすめです。沢山の求人のなかから自社求人を見てもらうためには、求人作成や運用に一定の工夫や経験が必要になります。募集条件などによっては応募すら集めにくい場合もあるため、自社運用で進めると逆に費用がかさむことも少なくありません。求人のノウハウを得るうえでも、まずは代理店と一緒に運用を始めることが良策でしょう。
求人作成や運用のリソースが無い
自社の本事業が忙しいなどの理由でリソースが不足している場合も、代理店への依頼を検討した方がよいケースです。以前に比べて簡単に求人を掲載できるようになりましたが、求人作成や運用には非常に多くの負担がかかります。片手間で採用を進めると、求職者とのトラブルや採用の遅延を招くこともあるため、必要に応じて代理店の力を借りることをおすすめします。
自社採用が上手くいっていない
自社運用してみたが上手く効果が出ない場合は、相談を兼ねて代理店へ任せてみる方法もあります。プロの目線でターゲットの選定から求人内容、応募者対応状況などをチェックすれば、必要な打ち手を見つけることが可能です。有料掲載の活用方法などの提案も受けられれば、組織全体の採用力を底上げすることもできるでしょう。
自社で運用する自信がない
求人ボックスの運用や求人作成に自信がない場合は、代理店への依頼を検討したいところです。たとえば、採用管理システム(ATS)アットカンパニーを提供する弊社も、求人ボックスの代理店の一社として、求人の作成から運用までのサポートを提供しています。求人ボックスへの自動連携のほか、広告強化オプションの利用で、求人ボックスの有料掲載も可能です。また、求人の知識が豊富な専任の担当者が在籍しているため、ノウハウの共有や幅広いサポートが可能です。
運用を通じて採用活動の流れを理解することができるほか、必要に応じて求人作成から運用までのすべてを丸投げすることもできます。求人作成や採用活動に不安を抱えられている場合は、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。
まとめ:求人ボックスの自社運用が不安なら、代理店を頼るのもおすすめ
求人ボックスは非常に人気の高い求人検索サービスですが、効果を得るには自社に合った運用方法を見つける必要があります。まずは自社運用にチャレンジし、その後代理店へ依頼するのも方法のひとつです。自社採用力強化やリソース確保の一手として、代理店運用についても検討しておくことをおすすめします。
記事内でもご紹介した弊社が提供するアットカンパニーは、求人ボックスを含む全6社の求人検索サイトや求人サイトへ自動連携される採用管理システム(ATS)です。大新社は「求人ボックス」の正規販売代理店であり、2025年8月より求人ボックス広告強化オプションの提供も開始しています。オプション利用によって求人ボックスの有料掲載が可能になるなど、これまでより一層効果を引き出せるようになりました。ご状況にあわせた幅広いプランをご用意していますので、ぜひ一度資料をご覧ください。