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飲食店の正社員・アルバイト募集にも効果的な求人の書き方とは?

飲食店の人材採用において「求人を出してもなかなか応募がこない、とはいえ、給与や時給を上げる余裕もない……」とお悩みの方も多いのではないでしょうか? しかし、ここでお伝えしたいのが求人の書き方次第で応募数は増やせるということです。

求人に仕事内容や条件を羅列しているだけでは、求める人材からの応募を集めるのは難しいでしょう。本コラムでは、飲食業界ならではの効果的な求人の書き方をお伝えしますので、ぜひご参考にしてください。また、求人に応募が集まりにくい理由とその解決策などもご紹介しますので、あわせてご覧ください。

飲食店の求人に応募が集まりにくい理由

求人を書き方をお伝えする前に、まずは、なぜ飲食店の求人に応募が集まりにくいのか? その理由や背景を解説します。以下に、飲食店の求人に応募が集まりにくい主な理由を3つピックアップしていますので、現状と照らし合わせながら、自社に最適な解決策を見つけてください。

その1)労働条件がきついイメージ

飲食店での労働条件は「立ち仕事で疲れる」「土日祝も出勤」「勤務時間が不規則」といったネガティブなイメージを持たれがちです。こういったイメージが先行してしまうと、思うような応募が集まりにくくなります。かといって、実際に労働環境を変えることは簡単ではありません。

このような場合、解決策のひとつとして求人を作成する際に、求職者からポジティブな印象を抱いてもらえるよう意識することが大切です。たとえば、仕事内容や休日の項目への書き方を工夫することで「成長できそうな環境だ」「柔軟なシフト制で無理なく働けそう」と意欲的な気持ちに転換させることが可能です。

飲食店の正社員やアルバイト募集に活かせる求人の書き方やコツについては次の章で解説しますので、ご参考にしてください。

その2)賃金の水準が低い

飲食店の求人に応募が集まりにくい理由として、他業種と比べて賃金の水準が低いことが挙げられます。

厚生労働省による「令和5年産業別にみた賃金」のデータにおいて、産業別に賃金をみると、男女計では、「電気・ガス・熱供給・水道業」が410万2,000円ともっとも高く、次いで「学術研究・専門・技術サービス業」396万6,000円となっています。

16業種のなかで「宿泊業・飲食サービス業」はもっとも低い259万5,000円。また、年齢階級別にみると年齢が上がっても賃金がさほど増えていないことがわかります。

引用:厚生労働省|産業別にみた賃金(PDF)

賃金が増やせない場合は、解決策として採用ペルソナをフルタイムや正社員といった特定の人物像にこだわらず、扶養内勤務を希望する学生やミドル・シニア層まで採用対象者を拡大するなど、募集要項を見直すことをおすすめします。

また、福利厚生を充実させたり、業務時間を柔軟に設定できるようにするといった改善策も検討しましょう。その際、やみくもに改善策を打ち出すのではなく、求める人材に魅力を感じてもらえるような福利厚生や雇用条件はなにかを見極めることがポイントです。

たとえば、上の表から「飲食サービス業」の賃金が低い理由のひとつとして、飲食はほかの業種に比べて、短時間やスポットなどのアルバイトや扶養内のパートタイムで働く方が多く、それによって業種でみたときに平均より低い水準になっていることが考えられます。

このように、働き方が多様化していることを踏まえると、従業員割引や正社員登用制度など、パートやアルバイトにも適用できる改善策が見つけやすいでしょう。

なお、単発で仕事を依頼するスポットワーカーであれば、基本的に社会保険や福利厚生は適用されないため、「福利厚生の制度を立て直すのが難しい」「短時間・短期間で人手が欲しい」といったケースでは、スポットワーカーを採用するのも解決策のひとつです。

福利厚生については以下のコラムで解説していますので、あわせてご参考にしてください。

応募したくなる福利厚生の書き方【求人の書き方】応募したくなる「福利厚生」とは?

福利厚生の充実や賃金アップには費用がかかりますが、助成金制度を活用して経営者の負担を軽減できるケースもあります。助成金制度の詳細については厚生労働省のサイト「事業主の方のための雇用関係助成金」をご確認ください。

その3)求人情報が求職者に届いていない

求人を出しても思うような人からの応募がこない場合、そもそも設定した採用ペルソナに求人情報が届いていない可能性があります。

一定期間、同じ求人広告を利用していて応募がこないのであれば、採用手法を変えることも検討しましょう。たとえば、学生のアルバイトを求めている場合は、ターゲティング機能が優れているInstagramの求人広告を活用したり、急な欠員で1日だけスポット求人を出したい場合は、タイミーなどに代表される単発で仕事を募集できるスキマバイトサービスに求人を掲載するなど、採用ペルソナにあわせて採用手法を変えることで、より求職者に情報が届きやすくなります。

採用ペルソナの作り方については、こちらのコラムをご参考にしてください。

採用ペルソナの作り方(フォーマット付き)採用ペルソナの作り方|求人を書く前にまずやることとは?

また、求人サイトの有料オプションを活用するのもおすすめです。利用するサービスによりますが、Indeed PLUSであれば、掲載した求人情報の内容をAIが判断して、そのほかの連携求人サイトのなかから最適とされる求人サイトに自動で連携されます。この仕組みにより、設定した採用ペルソナとつながる可能性がグンと高まります。

Indeed PLUSについてはこちらのコラムをご参考にしてください。

IndeedPLUSとは?掲載方法や注意点を解説!Indeed PLUS(インディードプラス)とは? Indeedとの違いや掲載方法などを解説

求職者に響く飲食店の求人の書き方

飲食店の求人に応募が集まりにくい理由が理解できたら、設定した採用ペルソナに合わせて、求職者に響く求人原稿を作成しましょう。

多くの求職者は、就職・転職活動をする際に「職場の雰囲気はどうか」「一緒に働く人たちの人柄はどうか」「自分にあう仕事内容か」といった不安を抱きがちです。このような不安を払拭するためには、実際に自分が働いている姿をイメージできるように、職場の雰囲気がわかる画像を掲載したり、スタッフからのメッセージを掲載するのもおすすめの方法です。

職種名や仕事内容といった求人項目において、どのように書けば求職者に響くのか? その書き方のコツをお伝えします。

求める人物像を具体的に設定する

前提として、求人を作成する前に、採用ペルソナ(採用したい人物像)を具体的に設定することが必須です。その次に、設定した採用ペルソナに向けたアピール方法を考えていきます。

たとえば、製菓店で経験者のパティシエを募集したい場合……

採用ペルソナが設定できていないケース

  • パティシエの実務経験者

【採用ペルソナが設定できているケース】

  • パティシエの実務経験5年以上
  • スイーツ製造全般・新規メニュー開発の経験をお持ちの方
  • チームマネジメントができる方
  • 衛生管理や材料の発注・在庫管理の経験をお持ちの方

上記のように、設定した採用ペルソナに向けて詳細が記載されている求人の方が、求職者にとっても「自分にあてはまるかどうか」がわかりやすく、結果的に採用後のミスマッチを防ぐことにもつながります。

また、「経験が5年以上ある方は、責任者候補としてのポジションもご用意」「マネジメントポジションが目指せる研修制度が充実」など、具体的なキャリアステップを記載すれば、求職者の意欲に訴えることができます。

職種名はわかりやすい言葉で具体的に書く

職種名は、求職者がまずはじめに目にして自分が求めている仕事かどうかを判断する重要な項目です。そのため、社内用語は避けて、できるだけ具体的に、なおかつわかりやすい一般的な言葉で書くことが大切です。もし、採用ペルソナを経験者や業界に精通した人に設定した場合は、職種名に専門用語を用いた方が求められる役割やポジションが伝わりやすいケースもあります。

【NG例】

「キッチンスタッフ」

「スチュワード・洗い場」

【参考例】

「和食レストランのキッチン・仕込みスタッフ」

「フレンチレストランにて予約や配膳、食器・洗い場の管理(スチュワード業務全般)」

仕事内容は細分化して書く

職種名に続いて、仕事内容も求職者が重要視する項目です。業務内容を並べるだけではなく、たとえば、時系列でその日の流れを記載したり、業務内容を箇条書きで表記するなど仕事内容を細分化して書くと伝わりやすいでしょう。具体的な記載があると、求職者が自分にもできる業務か判断できるほか、求職者が実際に働く姿をイメージがしやすく、入社後のミスマッチ防止にもつながります。

また、仕事のよい面や魅力的な要素だけではなく、大変な面や募集の背景など、求職者の立場になって知りたいであろう情報を正直に伝えることが大切です。

【NG例】

和食レストランのキッチンにて、仕込み・調理・盛り付けなどの調理業務全般

【参考例】

<2025年4月オープン>

大阪初出店となる「和食レストラン◯◯」の調理スタッフを募集します

<主な業務内容>

  • 仕込み・調理・盛り付けまでの一連を担当
  • 新メニューの開発
  • コスト管理・オペレーション改善など

オープニングスタッフとして、これまでの経験とスキルを存分に発揮できる環境です。スタッフのトレーニング・人材育成などにも深く関わっていただくポジションを募集しています。新規出店のため、細やかなオペレーションや仕組みを作り上げていく段階ではありますが、仲間と一緒に考え、オープニングならではの充実感や達成感を味わってください!

仕事内容の書き方についてはこちらのコラムもご参考にしてください。

応募が集まる求人の書き方(仕事内容編)求人の応募が集まる「仕事内容の書き方」をわかりやすく解説

休日・休暇は実績もあわせて書く

求人における休日・休暇の項目は、求職者にとって重要な情報です。実績や具体的な数字を表記することで、その職場のリアルな環境が伝わり、求職者は自分の生活と仕事のバランスをイメージしやすくなります。

冒頭でもお伝えしたように、飲食業界は「土日祝も出勤」「休みがとりづらい」といったイメージを持たれがちです。ちなみに厚生労働省による「令和5年就労条件総合調査の概況」の調査によると、宿泊業・飲食サービス業の有給休暇の付与日数、取得日数ともに16の産業別でもっとも低く、平均取得率は49.1%となっています。

引用:厚生労働省|令和5年就労条件総合調査の概況(PDF)

逆にいうと、有給や連休の取りやすさがアピールできるのであれば、自社の強みとして求職者に伝わり応募動機にもつながりやすくなります。

【参考例】

  • 年間休日120日以上
  • シフト制(月2回まで希望日に取得可能)
  • 夏季休暇(6月〜9月の間で4日間、希望日に取得可能 ※連休も可能)
  • 産休・育休制度(育児休業取得者/2024年度実績 男性1名:女性3名)

また、「週休2日制」という待遇は、一般的に思われがちですが、飲食業では導入されていない企業も多いため、立派なアピールポイントとなります。もし、自社に導入されているようであれば強みとして積極的にアピールしていくとよいでしょう。

休日の書き方については、こちらのコラムでもご紹介していますので、あわせてご参考にしてください。

効果的な求人の書き方(休日・勤務時間関連)【例文つき】休日・勤務時間の効果的な求人の書き方

求人が書けたら採用ペルソナにあわせて露出

求人が作成できたらいざ公開です。求人情報の露出方法は大きくわけて主に「自社ホームページの採用サイトやSNSで発信する」「求人広告を利用する」「採用管理システム(ATS)を活用する」の3つです。

それぞれの方法には、かかるコストや求職者の目に留まる率、運営に必要とされるノウハウなどが大きく異なるため、自社にあった方法を選ぶことが大切です。

求人の作成についてはこちらのコラムもご参考にしてください。

応募が集まる求人作成のコツ求人広告はプロに任せる? 自分で作る? 応募が集まる求人作成のポイントを解説!

もし、効果的な求人を作成する自信がない、採用ペルソナにあわせた露出の仕方がわからないといった場合は、採用管理システム(ATS)の活用がおすすめです。弊社が提供するアットカンパニーであれば、一社ごとに人材のプロが担当者としてつくので、求人の作成から運用までをまるっとお任せすることが可能です。

また、オプションのご利用でIndeed PLUSにも連携されるため、採用ペルソナにあった求人サイトをAIが判断して自動で求人を掲載してくれます。

アットカンパニーのより詳細なサービス内容はこちらのボタンからご覧ください。

なお、飲食業界におすすめの採用管理システム(ATS)はこちらのコラムでご紹介していますので、あわせてご参考にしてください。

飲食業界におすすめの採用管理システム【飲食業界】Indeed掲載で人手不足を解消|おすすめの採用管理システム(ATS)3選

まとめ:労働条件を変えなくても、求人の書き方次第で飲食店の応募率はあがる!

本文でもご紹介しましたが、飲食業界はほかの職種とくらべると「有給休暇が取りにくい」「賃金の水準が低い」といったデータがでています。人員不足のなか、労働条件を改善するのは難しいかと思いますが、だからこそ、求人の書き方を工夫してみてはいかがでしょうか。

自社が必要とする採用ペルソナを設定し、求職者にも具体的な人物像や働く姿がイメージできるよう、詳細に記載することが大切です。

また、求人を公開して終わりではなく、思うように応募がこなかった場合は、露出するメディアを検討したり、求人内容を見直すことも大切です。これらを自社で運用する時間や人材に対する知識がないといった場合は、採用管理システム(ATS)の活用をご検討ください。アットカンパニーなら、求人の作成はもちろん、公開したあとの反響なども考慮し、今後どのように展開すればよいかといったサポートも丸ごとお任せください。サービス内容の詳細は下記ボタンよりご確認ください。

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