採用管理システム(ATS)には、有料と無料のふたつのサービスがありますが、有料の採用管理システム(ATS)を活用するメリットをご存じでしょうか。組織の採用力は、活用する採用管理システム(ATS)の機能や仕組みにも大きく左右されるものです。有料の採用管理システム(ATS)を活用するメリットをこの機会に理解して、自社に最適なサービスの選定にお役立てください。
本記事では、有料の採用管理システム(ATS)を活用するメリットと、無料サービスにはない有料ならではの機能などを解説します。
目次
有料の採用管理システム(ATS)とは
有料の採用管理システム(ATS)とは、一般的には初期費用+月額利用料を支払うことで、無料の採用管理システム(ATS)にはない機能を利用できるサービスのことを指します。無料サービスに比べて活用できる採用業務のサポート内容が幅広く、質の高い採用活動の支援を受けられるのが、有料の採用管理システム(ATS)ならではの特徴です。
有料の採用管理システム(ATS)を活用するメリット
有料の採用管理システム(ATS)を活用するメリットについて解説します。活用する採用管理システム(ATS)によって異なりますが、有料だからこその代表的なメリットは以下のとおりです。
丁寧な運用サポートが受けられる
有料の採用管理システム(ATS)では、採用に関する知識が無くても成果につなげられる丁寧な運用サポートを受けることができます。サポートの内容は活用するサービスによって異なり、電話やメール、チャットでの利用サポートをはじめ、求人に特化した専任スタッフがサポートする場合までさまざまです。初めて利用する場合や効果がなかなかでない場合などはとくに、有料の採用管理システム(ATS)のサポートが頼りになるでしょう。
また、自社で採用に関する知識のある人材がいない場合や、そもそもリソースが不足している場合は、運用をまるごと任せられる採用管理システム(ATS)もあります。採用業務の一端を求人に特化したスタッフに任せられるため、より効率よく効果に結びつけたい場合にもおすすめです。有料の採用管理システム(ATS)を利用する前に、自社にあったプランを相談してみることも良策です。
機能の拡張ができる
有料の採用管理システム(ATS)は、無料サービスよりも幅広い採用活動をサポートするさまざまな機能を拡張することができます。たとえば、採用ページの情報量を増やすことによって、訴求力を高めたり、ミスマッチ・離職率を減らすことができたり、システム内で行えるWEB面接機能によって求職者との日程調整がしやすくなるなど、使える機能はサービスによってさまざまです。
さらに、一部の採用管理システム(ATS)のサービスではありますが、画面上で直感的に採用状況が管理できるフロー管理機能や、採用分析データの作成機能などを活用することで、採用力もおのずと向上していくでしょう。
有料の採用管理システム(ATS)では、一般的にプランごとに利用できる機能がわかれているため、自社に必要な機能を軸に活用方針を決めることができます。自社に必要なサービスを選定することで、独自の採用手法の確立にも役立ちます。
求職者からの反響を増やす対策ができる
採用管理システム(ATS)で作成した求人を複数の求人サイトへ自動連携する機能は、無料サービスでも提供されていることが一般的ですが、求人サイトの数が有料の採用管理システム(ATS)よりも少なかったり、掲載求人数や応募者閲覧数の上限が制限されている場合があります。
有料の採用管理システム(ATS)を活用すると、自動連携される求人サイトの数や露出の頻度が増えることによって、求職者の目にとまりやすくなるほか、利用するプランによって求人の案件数などの上限数を増やすことができるため、必要に応じて求職者からの反響を増やす対策ができます。
たとえば、エンゲージの有料サービスであるエンゲージプレミアムを利用した場合、自動連携される求人の主要メディアが9サイトから最大20以上のサイトに露出が増えます。また、Indeedの有料オプションIndeed PLUSを利用した場合、求人の内容を判断したうえで連携求人サイトへ掲載するマッチング機能が適応されるなど、より効率的な採用活動が期待できます。
参考:エンゲージ|エンゲージプレミアムとは? / Indeed|Indeed PLUSとは
採用管理システム(ATS)に関連するコラムを公開しています。目的にあわせてぜひご活用ください。
採用管理システム(ATS)でできること徹底解説|初心者編 ATS比較7選|中途採用におすすめの採用管理システム 【2024年最新】新卒採用におすすめの採用管理システム(ATS)7選有料の採用管理システム(ATS)を使うべきケースとは
有料の採用管理システム(ATS)を使うべき代表的なケースは、以下のとおりです。
必要とする機能が有料サービスにしかない
求人を上位表示する機能や管理機能、丁寧なサポート機能など、自社が必要とする機能が有料サービスにしかない場合は、有料の採用管理システム(ATS)を使った方がよいでしょう。昨今の人材不足のなかでの採用活動は、スピード感も非常に大切です。コストパフォーマンスに優れたサービスも多くなってきているため、できるだけ早く相談してみることをおすすめします。
運用ノウハウや分析レポートもほしい
効率よく運用ノウハウを習得したい場合にも、有料の採用管理システム(ATS)を使うべきだといえます。有料の場合は専任スタッフのサポートが受けられるため、自社にあった運用ノウハウの習得が可能です。利用する採用管理システム(ATS)によっては、無料サービスよりも詳細な分析レポートをもとに、課題の抽出〜解決までの伴走を依頼することができます。
担当者の負担を減らしたい
採用担当者の業務負担を減らしたい場合は、採用管理に必要な応募者管理・対応や求人掲載などが一元管理できる、有料の採用管理システム(ATS)を使うことで実現できます。また、複数担当者で運用できるアカウント追加機能などもあるため、ひとりの担当者に頼らない、安定した運用をすることができます。有料ならではの手厚いサポートも、担当者の助けになります。
採用が困難な職種がある
採用が困難な職種のため、採用がうまくいっていない場合も有料の採用管理システム(ATS)の利用をおすすめします。採用が困難な場合は、求人情報の露出を高めると同時に、課題の抽出〜打ち手までの早期実施が必要です。有料サービスで提供されている、スポンサー求人への掲載機能を使って求人の掲載順位を上げたり、サポートの専任スタッフへ運用方法について相談するなど、どんな職種・業種においても採用へのヒントを見つけることができるでしょう。
無料の採用管理システム(ATS)との違い
では最後に、無料の採用管理システム(ATS)と有料の採用管理システム(ATS)の違いについて整理しておきます。
無料と有料の違い
無料と有料の採用管理システム(ATS)の違いは、採用業務をどのレベルで強化するかにあります。現状の採用活動に、とくに不満や課題が無い場合は無料で十分ですが、応募状況や応募者管理・採用担当者の業務負荷など、どこかに課題を感じている場合は有料の方が効率よく課題解決することが可能です。今後の人材難などが予測されている業種や職種であれば、早めから有料サービスで体制を整えておくのも良策でしょう。
無料の採用管理システム(ATS)のメリット
無料の採用管理システム(ATS)のメリットは、手軽に採用活動の効率化を体験できることにあります。現状の採用活動に課題を感じていなかった場合も、応募者管理機能や求人掲載機能などを活用すれば、潜在的な課題を発見することも可能です。活用に当たって費用がかからないため、導入が簡単なのも大きなメリットだといえます。
無料の採用管理システム(ATS)のデメリット
無料の採用管理システム(ATS)のデメリットは、有料に比べて機能やサポートが劣ることにあります。求人情報の露出度や応募者管理機能、データやサポートの質は無料と有料とでは大きく異なるのが一般的です。
また、無料の採用管理システム(ATS)は、無料提供の理由にも注意して選定する必要があります。無料で提供できるのは「別の有料サービスへ誘導するためのもの」であるか「利用情報を得るメリットがある」かのどちらかの場合がほとんどです。このような無料利用できる背景とともに、自社に必要な機能があるかなどを確認し、利用前に検討することをおすすめします。
無料で使える採用管理システム(ATS)については、こちらのコラムでも解説していますので合わせてご覧ください。
無料で使える採用管理システム(ATS)のデメリットとは?まとめ:有料の採用管理システム(ATS)を活用して他社との差別化を
今回は、有料の採用管理システム(ATS)を活用するメリットと、無料サービスにはない有料ならではの機能などを解説しました。有料・無料問わず採用管理システム(ATS)の利用は、幅広い業種に広がりつつあります。採用におけるライバルが増えていることを踏まえても、採用活動の効率化には、有料の採用管理システム(ATS)の活用が良策でしょう。
弊社が提供するアットカンパニーも、幅広い業種や事業規模にも対応した採用管理システム(ATS)です。有料サービスならではの高い機能性はもちろん、採用に関する豊富な知識をもつ専任スタッフのサポートも提供しています。ご利用方針に応じたプランのご提案や運用の一部丸投げも可能です。気になることがあれば、まずはこの機会にお気軽にご相談ください。