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Indeedアナリティクスの見方とは? 分析方法や改善のコツをご紹介

Indeedアナリティクス分析&改善のコツ

Indeedで求人を掲載しているものの、「アナリティクスの見方がよくわからない」と感じたことはありませんか。Indeedアナリティクスを正しく理解することで、求人の表示回数やクリック率、応募数などを把握し、改善の糸口をみつけることができます。

本コラムでは、Indeedアナリティクスの基本的な見方や分析方法、そして「表示回数が少ない」「クリック率が悪い」など課題ごとの改善ポイントをご紹介します。Indeedでの採用成功に向けて、Indeedアナリティクスを効果的に活用していきたい方は必見です。

Indeedアナリティクスとは?

Indeedアナリティクスとは、Indeedで掲載している求人の効果を数値で把握・分析できる機能のことです。公開した求人の表示回数やクリック率、応募率などを確認でき、自社の求人の課題を特定するのに役立ちます。

たとえば、「表示されているがクリックされない」「クリックされても応募につながらない」といった課題が数値でみられた場合、その原因を特定することで、具体的な改善策を講じることが可能です。

また、Indeedアナリティクス自体は無料で利用できますが、無料掲載(オーガニック枠)と有料掲載(スポンサー枠)で掲載している場合、確認できるデータが異なります。具体的には、有料掲載の場合は各求人のデータを閲覧できますが、無料掲載の場合は求人ごとのデータ閲覧ができません。

Indeedアナリティクスの確認方法

Indeedアナリティクスは、Indeed直接投稿の場合に管理画面から利用できます。Indeed直接投稿のアカウントをお持ちでない場合は、まずはIndeedアカウントを作成しましょう。

アカウント作成後、Indeedにログインすると管理画面が開きます。管理画面左側のメニューバーのなかに「アナリティクス」というボタンがありますので、そちらをクリックしてください。

なお、採用管理システム(ATS)経由でIndeedを利用している場合も、Indeedアナリティクスが利用できる場合もありますがサービスによって異なるため、あらかじめ確認してみてください。

Indeedアナリティクスで分析が必要な理由

Indeedアナリティクスで分析が必要な理由は、単に求人を掲載して終わりにせず、継続的に成果を伸ばすためです。求人を出しただけでは成果につながるかどうかはわかりません。Indeedアナリティクスを活用することで、単なる数値の把握にとどまらず、改善につながる具体的なヒントを得られます。

たとえば、表示回数が少なければ、広告予算の設定、求人タイトルやキーワード設定を見直す必要があります。あるいは、クリックは多いのに応募が少なければ、給与や仕事内容の情報不足が原因かもしれません。こうした分析結果をもとに改善を繰り返すことで、求人がよりターゲットに届きやすくなり、採用効率が向上します。

とくに近年では、採用活動にマーケティング手法を取り入れた、「採用マーケティング」が注目されています。採用マーケティングを進めるうえでは、Indeedアナリティクスは欠かせない機能のひとつといえるでしょう。

求人のキーワード設定についてはこちらのコラムをご参考にしてください。

検索されやすい求人の人気キーワード求人の効果を上げるキャッチコピー|検索されやすい人気のキーワードを解説

Indeedアナリティクスで閲覧できるデータと見方について

メニューの「アナリティクス」ボタンを押すと、いくつかのタブにわかれています。

  • 概要
  • 求人とキャンペーン
  • 面接とイベント
  • 採用市場レポート

それぞれのタブでは、Indeed分析に役立つデータを閲覧することが可能です。各タブでどのようなデータを閲覧できるのか、それぞれみていきましょう。

概要

「概要」では、Indeedの広告費用や費用対効果を一目で確認できます。

  • 費用の概要:任意の期間におけるスポンサー求人にかかった費用
  • 費用対効果:応募開始数、平均応募開始単価、応募数、平均応募単価

求人とキャンペーン

「求人とキャンペーン」では、任意の期間における求人やスポンサー広告の成果を確認できます。グラフ化されているため、視覚的に把握できます。

  • パフォーマンスファネル:求人全体の表示回数、クリック率、クリック数、応募開始率、応募開始数、応募完了率、応募数
  • 費用の概要:クリック単価、応募開始単価、応募単価の概要
  • エンゲージメント:クリック数、応募開始数、応募数の日次推移
  • PCとモバイルのクリック数の比較:PCとモバイルのクリック数の比較
  • ランク上位の求人:クリック率、応募開始率、応募数、応募完了率、それぞれのランキング上位求人を表示
  • ランク下位の求人:クリック率、応募開始率、応募数、応募完了率、それぞれのランキング下位求人を表示

さらに、「詳細レポート」を開くと、スポンサー求人ごとのパフォーマンス(表示回数、クリック率、クリック数、応募開始率、応募開始数、応募完了率、応募数)が確認できます。

ただし、オーガニック枠(無料枠)については、求人ごとの確認ができず、オーガニック全体でのデータのみ確認することができます。

面接とイベント

「面接とイベント」では、応募後のプロセスに焦点を当てて確認できます。採用活動のボトルネックが応募後にある場合、このタブで課題を特定することが可能です。

<確認できる指標>

  • 面接:参加登録数、参加登録開始数、参加者数、終了した面接件数、面接の平均時間
  • 評価:評価済み、ポジティブアウトカム(前向きに検討)など
  • コンバージョン率:面接率、ポジティブアウトカム率

採用市場レポート

「採用市場レポート」では、自社求人のデータだけでなく市場全体の傾向を把握できます。市場データと自社データを比較することで、採用戦略を練り直すことが可能です。

  • 採用難易度スコア:エリアや職種ごとの採用難易度
  • 求人:職種と勤務地において、クリックされた求人数
  • 求職者:職種と勤務地において、求人をクリックした求職者の数
  • 求人あたりの求職者数:職種と勤務地における、1求人あたりの求職者の数
  • 求職者のデバイス:求職者が利用したモバイル端末の割合
  • 平均給与:職種・地域における、平均給与額
  • 採用企業:職種と勤務地における、採用企業の数
  • クリック数上位の人気検索キーワード:求職者がよく検索するキーワード

Indeedアナリティクスを活用した分析の流れ

Indeedアナリティクスを活用して求人効果を最大化するには、正しい順序でデータを確認し、改善アクションを実行することが重要です。とはいえ具体的にどのように進めればよいかわからない方も多いでしょう。

本項では、Indeedアナリティクスの分析から改善までの基本的な手順を5つのステップで解説します。

掲載求人の全体データを確認する

まずは「概要」タブを使って、全体的なパフォーマンスを確認しましょう。概要タブでは、表示回数・クリック率・応募率など、求人全体の動きを数値で把握できます。

とくにクリック率や応募率が相場に比べて下回っていないか確認します。業界や職種により多少の変動はありますが、クリック率3〜5%、応募率1%が平均とされています。それよりも下回っている場合は改善が必要です。たとえば、表示回数が少ない場合は露出強化、クリック率が低い場合は原稿の見直しを図ります。

各求人のデータを確認する

次に「求人とキャンペーン」タブから、個別の求人ごとの成果を確認します。求人ダッシュボードを使えば、期間ごとに表示回数、クリック数、応募数などを求人単位で分析できます。

職種別・勤務地別にフィルターをかけることで、どの求人が好調か・不調かが一目でわかります。たとえば「営業職」はクリックが多く「事務職」は応募が少ない、などの差異を把握することで、より的確な改善施策を打つことができます。

相場と照らしあわせる

Indeedアナリティクスの「採用市場レポート」機能を活用すれば、地域や職種ごとの採用難易度、平均給与、求職者のデバイス利用状況などのデータが確認できます。

これにより、たとえば「自社の給与がエリア平均より低い」「競合の求人よりも表示順位が下がっている」などの外的要因による改善ポイントを洗い出すことが可能になります。単独でのデータ分析だけでなく、市場との相対比較を行うことで、より戦略的な採用活動が実現します。

改善に向けたアクションを実行する

データ分析で課題がみえたら、すぐに改善アクションを実行しましょう。

<アクション例>

  • 表示回数が少ない場合:キーワードの見直し、スポンサー求人にする、予算を増額するなど
  • クリック率が低い場合:職種名・タイトルを見直す、魅力ある仕事内容に修正するなど
  • 応募率が低い場合:応募フォームの改善(回答項目を減らす)、選考フローの見直し(オンライン面接実施、面接時の履歴書持参不要など)

このように、データのどこでつまずいているかによって、アプローチすべき施策は異なります。原因に応じた対策を取ることが成果向上の鍵です。

採用選考の履歴書についてはこちらのコラムもご参考にしてください。

採用選考で履歴書不要にするメリット・デメリット採用選考に履歴書は不要!? 履歴書のメリット・デメリットを解説

定期的に検証する

一度施策を実行して終わりにせず、定期的にデータを確認・改善することが重要です。分析と改善のPDCAサイクルを回すことで、求人パフォーマンスは徐々に向上していきます。

求職者の検索傾向や応募動機は季節やトレンドで変化するため、週次や月次でのチェックが効果的です。IndeedアナリティクスのCSV出力機能を活用すれば、数値の推移も視覚的に比較できます。

募集から採用の課題と対策について

Indeedアナリティクスで数値を確認することで、応募プロセスのどの段階に課題があるのかを明らかにできます。ここでは、「露出(表示回数)」「クリック」「応募」「選考移行」の各フェーズごとに、よくある課題と対策を解説します。

露出(表示回数)は十分か

まず最初に確認すべきは、求人が求職者の目にどれだけ触れているか、つまり表示回数です。どれだけ魅力的な求人でも、検索結果に表示されていなければ、応募にはつながりません。

表示回数を増やすポイントは次のとおりです。

  • スポンサー求人(有料広告)を活用:有料掲載をすることで、Indeed内の検索結果で目に留まりやすくなります。また、有料掲載によってIndeed PLUS(インディードプラス)を利用できるため、Indeed PLUS連携求人サイトにも表示される可能性があります。
  • キーワードの見直し:職種名・勤務地・スキルなど、検索されやすいキーワードを原稿に含めます。アナリティクスの「採用市場レポート」を活用するとよいでしょう。
  • 予算を増額:表示数は予算に比例するため、上限額を引き上げることで露出アップが期待できます。
  • 別チャンネルの活用:露出を高めるためには、紙面の求人広告やチラシ、SNSなど別のチャンネルを活用して自社の求人をPRすることも有効です。

表示回数を増やすコツを知りたい方はこちらのコラムもご参考にしてください。

Indeedで表示回数を増やす方法クリック単価を上げるだけじゃない! Indeedで表示回数を増やす方法とは

閲覧(クリック)はされているか

表示されているのにクリックされない場合は、検索結果のなかで求人が「選ばれていない」状態です。クリック率の目安は3〜5%とされています。好調な案件では10%以上になることもあります。

したがって、クリック数が3%未満であれば、求人の魅力や訴求ポイントに課題がある可能性が高いといえるでしょう。

クリックを増やすための改善策としては次のとおりです。

  • 職種タイトルの工夫:営業職であれば、「梱包資材のルート営業職」など、仕事内容がイメージできるように具体的に記載します。
  • 求人キャッチコピーの工夫:働くメリットや求人のポイントがひとめでわかるように記載します。
  • サムネイル画像の工夫:画像にキャッチコピーを入れたり、職場の雰囲気が伝わる写真を入れたりして、見栄えをよくします。

応募が発生しているか

クリックされているのに応募が少ない場合は、求人内容や応募フォームにハードルがあることが考えられます。Indeedアナリティクスでは「応募開始数」と「応募数」を確認でき、それぞれの数値の違いから課題を特定することが重要です。

応募開始数と応募数の違いは次のとおりです。

  • 応募開始数:応募ボタンをクリックした回数
  • 応募数:応募フォームを最後まで入力し、送信まで完了した数

上記に乖離がある場合、求職者が応募の途中で離脱している可能性があります。

また、クリックされているにもかかわらず「応募開始数」が少ない場合は、求人内容自体に魅力が欠けていることが原因と考えられます。

改善策としては、次のとおりです。

1. クリック数に対して応募開始数(応募開始率)が少ない場合の改善策

  • 仕事内容の具体化:業務の流れやチーム構成、1日のスケジュール例などを記載し、仕事内容を詳細に伝えましょう。
  • 職場の雰囲気を伝える:働くメンバーの特徴や仕事シーン、イベント風景など、写真や文章で職場の雰囲気を伝えましょう。
  • 待遇・条件の明示:給与・休日・福利厚生などのほか、給与がどのように決まるか、特別な休みがあるかなどを詳しく記載します。
  • キャッチコピーや冒頭文の工夫:求人の魅力が一目で伝わるキャッチーなフレーズを冒頭に入れることで、興味関心を惹きやすくなります。

2. 応募開始数に対して応募完了数(応募完了率)が少ない場合の改善策

  • 入力項目の見直し:必須項目が多すぎないか確認し、不要な項目は削除します。
  • 履歴書提出について:応募段階で履歴書の提出を求めると応募率が下がるため、WEB上で応募完了できるようにします。

選考につながっているか

応募がきても選考に進まない、あるいは辞退が多い場合は、応募後のコミュニケーションに課題があるかもしれません。

そもそも、「多くの求職者は複数の求人に同時に応募している」ということを念頭に置く必要があります。そのため、他社よりも選考を優位に進めるための創意工夫が採用成功の鍵です。

対応が遅い、あるいは横柄な態度で接してしまうと求職者から選ばれにくくなるでしょう。加えて、選考回数が多いなど、選考のハードルが高い場合は途中離脱のリスクが高まります。

改善策としては次のとおりです。

  • 返信スピードを早める:応募から24時間以内の連絡が理想です。返信が遅れると辞退リスクが高まります。
  • カジュアル面談を活用:いきなり面接ではなく、応募ハードルを下げる導線として有効です。
  • 丁寧な対応を心がける:応募者一人ひとりに対し、親身な姿勢で丁寧に対応することを心がけましょう。

まとめ:Indeed運用はアナリティクス活用がカギ

Indeedアナリティクスは、応募数や費用といった単なる結果だけでなく、求人表示回数から採用決定までのプロセスを数値で可視化できる分析ツールです。

しかし、単にデータを確認するだけでは成果にはつながりません。課題の特定、改善アクション、再検証というPDCAサイクルを丁寧に回すことが、成果を最大化するカギとなります。

とはいえ、「データをみてもなにを改善すればよいかわからない」「運用の時間が取れない」といった課題を感じる担当者も少なくありません。

そこでおすすめしたいのが、弊社が提供する採用管理システム(ATS)アットカンパニーのIndeed広告強化オプションです。求人のプロが貴社の採用ニーズをヒアリングし、原稿作成からクリック単価の設計、Indeedアナリティクスを活用した独自の分析レポートによる改善提案まで丸ごとお任せいただけます。

「効果的なIndeed運用を実現したい」「アナリティクスを活用して成果を出したい」とお考えの方は、ぜひ下記よりサービス資料をご覧ください。

<記事監修:高橋 洋介>

リクルートと広告代理店にて求人広告営業に従事。主に中小企業を中心としたアルバイト・中途社員の採用支援を行う。在職中にGCDFキャリアカウンセラー、国家資格キャリアコンサルタント資格も取得。独立後はフリーランスとして企業の採用実務支援から、WEBマーケティング支援など幅広く活動している。

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