人手不足がさけばれる現代。多くの派遣会社にとって派遣スタッフの確保は重要な課題のひとつでしょう。そうしたなか、効率的な採用手法として注目を集めているのが、「Indeed PLUS(インディードプラス)」の活用です。
本コラムでは、Indeed PLUSにおける派遣求人の基本から掲載方法、そして掲載する際の注意点まで解説します。派遣スタッフ確保に向けて、Indeed PLUSの活用を検討中の方は、ぜひご参考にしてください。
目次
派遣の求人をIndeed PLUSで掲載することは可能?
結論からお伝えすると、Indeed PLUSでは派遣の求人も掲載可能です。
Indeed PLUSは、求人情報を一括で管理し、複数の求人サイトに自動配信できる求人配信プラットフォームです。派遣会社が扱う派遣募集の求人を掲載するだけで、複数の求人サイトに同時配信ができます。
なかでも注目したいのが、派遣専門の求人サイト「リクナビ派遣」に掲載される可能性があるという点です。リクナビ派遣は、事務・技術・製造など幅広い職種の派遣求人が掲載されている専門メディアで、派遣従事者を含め、求職者の認知度や信頼性が高いことが特徴です。
Indeed PLUSを通じてリクナビ派遣にも配信されれば、より多くの派遣希望者にアプローチできるチャンスが広がります。
派遣会社がIndeed PLUSを活用するメリット
Indeed PLUSは、求人サイトの選定や出稿作業にかかる手間を削減しつつ、より多くの求職者へリーチできます。
ここでは、派遣会社がIndeed PLUSを活用することで得られる主なメリットをご紹介します。
複数の求人サイトに自動配信される
Indeed PLUSの最大のメリットは、求人情報を一度作成すれば、複数の求人メディアに自動で配信されることです。配信先はAIが自動的に選定するため選べませんが、たとえばリクナビ派遣やタウンワーク、フロム・エーナビといった、各連携求人サイトにも掲載される仕組みになっています。
これにより、派遣会社は各求人サイト上で、それぞれ求人を投稿したり管理したりする手間を省くことができ、より効率的に求職者にアプローチできます。結果的に、短期間での母集団形成にもつながりやすくなります。
広告費の無駄を抑えられる(クリック課金制)
Indeed PLUSでは、クリック課金型の料金体系が採用されています。これは、掲載した求人がクリックされたときにだけ費用が発生する仕組みで、掲載しただけでは課金されないため、広告費を抑えることが可能です。
掲載課金型にありがちな、「高い広告費をかけても応募がこない……」といった課題を回避でき、限られた予算でも効率よく派遣スタッフを集めることができます。また、クリック数や応募状況を可視化できる機能もあるため、リアルタイムで成果をチェックしながら、改善につなげられるのも特徴です。
求人の一元管理で業務効率がアップ
Indeed PLUS連携ATS(採用管理システム)を活用すれば、Indeed PLUSへの配信だけでなく、求人の作成・修正・配信管理までをひとつの画面上で完結させることができます。
これにより、派遣会社の担当者が複数媒体にまたがって求人を管理する必要がなくなるため、業務負担の軽減や、対応スピードの向上が期待できます。また、求人情報の修正や更新した場合は、即時で反映されるため、情報を常に最新に保てるのも安心です。
派遣の求人をIndeed PLUSで掲載する方法
派遣求人をIndeed PLUSで掲載するには、大きく分けてふたつの方法があります。ひとつは、Indeedに求人を直接投稿する方法。もうひとつは、Indeed PLUS連携ATS(採用管理システム)を活用する方法です。
どちらの方法でも、スポンサー設定(有料広告)を行えば、Indeed PLUSのネットワークに自動的に配信される仕組みになっています。それぞれの方法について詳しくみていきましょう。
Indeedの直接投稿で派遣求人を掲載する
Indeedの管理画面から直接求人を投稿する方法は、スピーディーに掲載をはじめたい場合に最適です。Indeedで派遣の求人を掲載するには、求人票作成画面にアクセスし、雇用形態の選択肢から「派遣社員」を選択します。
下記は、ある派遣会社のIndeed管理画面です。派遣社員の募集で掲載している求人に、Indeed PLUS連携を示すマークが表示されています。
直接投稿のメリットは以下のとおりです。
- すぐに掲載を開始できる:自社でIndeed管理画面から原稿を作成し、そのままスポンサー設定をすれば、Indeed PLUSの配信対象になります。急ぎの募集や少人数採用にも向いています。
- 柔軟に内容を調整できる:求人内容の修正・改善もリアルタイムで可能なので、応募状況に応じて効果的に運用できます。
- 小規模な派遣会社でも活用しやすい:Indeed PLUS連携ATS(採用管理システム)を導入していない場合でも、Indeedのアカウントがあれば掲載開始できるため、はじめてのIndeed PLUS活用にもおすすめです。
Indeed PLUS連携ATS(採用管理システム)を活用する
より効率的かつ本格的に運用したい場合には、Indeed PLUS連携ATS(採用管理システム)を利用する方法がおすすめです。
この方法では、求人票の作成から配信、求職者の管理にいたるまで、採用管理システム上で一元管理できます。スポンサー設定を行えばIndeed PLUSにも自動配信され、Indeed PLUS連携求人サイトに掲載されます。
Indeed PLUS連携ATS(採用管理システム)のメリットは以下のとおりです。
- 求人票作成のサポートが受けられる:Indeed PLUS連携ATS(採用管理システム)によっては、Indeedのガイドラインに準拠した入力フォームが用意されているため、非掲載リスクを軽減できます。
- 複数媒体への同時掲載が可能:Indeed PLUSのほかにも、求人ボックスやスタンバイなどに同時配信できるシステムもあり、露出を広げやすくなります。
- 求職者の選考状況を一括管理:複数媒体からの応募情報を一括で管理できるので、選考漏れや対応遅れを防ぐことができます。
弊社が提供するIndeed PLUS連携ATS(採用管理システム)アットカンパニーの場合、採用のプロが担当者としてサポートするため、求人の作成や運用に自信がないという方も安心して活用していただけます。アットカンパニーの詳細なサービス内容については下記ボタンよりご確認ください。
派遣の求人をIndeed PLUSで掲載する際の注意点
Indeed PLUSは派遣求人にも対応していますが、掲載にあたっては満たすべきルールや注意点がいくつかあります。とくに派遣求人は求職者にとって雇用関係がわかりにくくなる場合があるため、情報の明確さと正確さが求められます。
この章では、派遣求人をIndeed PLUSへ掲載するために事前に確認しておくべき注意点をご紹介します。
Indeed PLUSの掲載基準を満たしている
Indeed PLUSで求人を掲載するには、基本となる掲載基準をクリアする必要があります。とくに重要なポイントは以下の3つです。
- 企業情報の入力が完了していること:企業名、所在地、事業内容など、求職者が信頼できるような情報を明示します。
- 「求人票作成ガイド」に沿った内容になっていること:Indeedが公開している「求人票作成ガイド」をもとに仕事内容や勤務条件などを具体的に記載することで、審査通過率が高まります。
- Indeedの利用規約・掲載基準・ポリシーに違反していないこと:禁止されている表現や不正確な記載があると、非掲載の原因になります。
とくに、企業情報の入力に関しては、派遣元の社名を「非公開」や「IT企業」などと曖昧にせず、正確な商号(または屋号)を明記しましょう。
派遣元を雇用主として掲載する
Indeedでは、求人票に雇用契約を結ぶ企業(=派遣元)を明示することが必須とされています。たとえば、派遣先企業で働く案件であっても、雇用主として記載すべきは派遣会社の名称です。以下のポリシーが明確に定められています。
人材派遣会社により投稿された求人は、人材派遣会社を雇用主として設定する必要があります。
Indeed|Indeed掲載ポリシー
したがって、派遣先企業が雇用先と捉えられるような書き方は、求職者の誤解を招く可能性があるため、正しく記載しましょう。
派遣事業許可番号を記載する
派遣求人を掲載する際には、派遣元が厚生労働省の許可を得ていることを示す「許可番号」の記載が必要です。無許可の派遣事業は法律で禁止されており、Indeedでも厳しく取り扱われています。
許可番号は「派」で始まる2桁〜6桁の番号形式となっています。
例:派12-345678
求人内に許可番号が記載されていない場合、掲載が見送られる可能性もあるため、必ず記載しましょう。
掲載先の求人サイトは選べない
Indeed PLUSでスポンサー設定を行うと、求人は自動的にIndeedを含む複数の連携求人サイトへ配信されます。ただし、どの求人サイトに掲載されるかはIndeed側で自動最適化されるため、企業側が任意に選ぶことはできません。
求人内容や求職者とのマッチ度などをもとに、Indeedがもっとも適していると判断した求人メディアにだけ掲載されるため、「リクナビ派遣に掲載されていない」「タウンワークにしか載っていない」といったことも起こり得ます。
したがって、Indeed PLUSを活用する際は、すべての求人サイトに掲載されるわけではなく、掲載先を選べないことも事前に理解しておきましょう。
実際に募集していない案件を掲載することはNG
いわゆる「おとり広告」のように、現在募集していない案件を掲載することは禁止されています。また、派遣会社では多数の案件を扱うことが多いため、過去に掲載した原稿がそのまま残っているケースも考えられます。
そのため、定期的に掲載中の案件を見直し、終了した求人は速やかに取り下げることが大切です。求人情報の正確性を保つことで、求職者の信頼を守り、Indeedからのアカウント停止などのリスクも回避できます。
まとめ:Indeed PLUSで派遣スタッフを採用!
本コラムで解説したとおり、Indeed PLUSは派遣スタッフの採用にも活用できます。Indeed直接投稿やIndeed PLUS連携ATS(採用管理システム)でスポンサー設定を行えば、「リクナビ派遣」などの専門サイトにも自動で求人が配信される可能性があり、より多くの求職者にリーチします。
ただし、派遣スタッフの募集を行う際は、派遣募集であることの明記や派遣許可番号の記載など、派遣求人ならではの注意点があるため、掲載前にルールをしっかり確認することが重要です。
ルールに沿って正しく運用することで、効率的に派遣スタッフを確保することができますので、ぜひIndeed PLUSを活用していきましょう。
本文中でもご紹介しました、Indeed PLUS連携ATS(採用管理システム)アットカンパニーをご検討の方はお気軽にお問い合わせください。